今、地域医療は崩壊の危機に直面している。救急患者の収容先が決まらずに救急車が遠くの病院まで搬送する事態が多い。診療科が削減され、遠くの病院まで電車やバスを乗り継いで行かなければならなくなったお年寄りもいる。
一番問題となるのは、医師の確保である。現在の医師はギリギリのところでやっている。その中で1人医師が抜けるとどうなるのか。例えば5人の内科医のうち1人辞めたら4人になる。医師の数は20%減るのだが、残った医師にとっては25%仕事が増える計算である。既に何年も激務をこなしていた医師にとってある日25%仕事が増えたらもう気力も体力も続かないだろう。そしてある日全員がいなくなる。そうなったのが成東病院であり、全国でも各地の病院で起こっていることだ。
いつ起こるかわからない病院崩壊の前に今からすべき事がある。それは、医師にとって魅力のある病院や地域をつくることだ。診療所と病院の連携など医療連携をすすめ、今ある医療資源を有効に活用する必要がある。また地域住民も変わる必要があるだろう。そのための啓発活動も重要だ。
いま東金病院と地域住民が協力して若手医師を育てる試みが始まった。地域医療考える連続講座も行われている。崩壊する前に行政の積極的な施策が必要だ。